千夜一夜– category –
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千夜一夜
ネオンデルタール
ある日、ネオン管で看板を作ろうと思った。 予算の関係でアプローチを変えた。 毛のない猿 (ワタシ) の通って来た道に、勝手に看板を掲げる。 ワレワレハ ドコカラキテ ドコヘイクノカ 歩く猿の旅路 はじまり はじまり アマゾン川の支流、とある島を歩く。 ... -
千夜一夜
ごめんなサイ
ある時、友人に謝りたいと思った。 けど、うまく言えるかわからなかったので、サイの絵を描いた。 割と気に入ったので、陶芸でも作った。 空気が残っていて、窯の中で爆発した。 ゴメンな、サイ。 学生の頃、友人が「俺ら怒るの下手やから、怒る練習をしよ... -
千夜一夜
オシロイオバケの森をぬけたら
まわりみちをして おしろいおばけのもりをぬけたら あしがはえてきた 周り道をして 南米から帰ってきたら、 段ボールに描いた絵が まちがって 母にリサイクルに出されていた。 描いてから7年ほど経った頃、 突然、 どんな形だったか 大体思い出した。 okaer... -
千夜一夜
モダン浮世・ブラジル金魚
色々考えて、南米に移住することにした。 直行便はないのでエチオピアを経由して、ブラジルに入った。 街探し、家探し、職探しのはじまり。 モダン浮世絵。 オマージュ歌川国芳「金魚づくし」 擬人化した金魚で市井の人々を描く。 時代や場所が変わっても... -
千夜一夜
バグズ・ナイス
ある町にて。 滞在中に見つけた喫茶店にほぼ毎週通った。 大体いつも季節のおすすめメニューを注文した。 春はオムライス、夏はカレーライス、秋はガパオライス。 そして冬が来る頃、その町を出る時が来た。 軽い挨拶だけで長く話したことはなかったが、居... -
千夜一夜
明るい兄弟
ある町にて。 滞在日が運悪く台風と重なってしまった。 ありがたいことに開けている食堂が一軒あった。 暖簾をくぐり中に入る。 どの席も空いているようで、カウンターの奥へ進む。 テーブルにはひょうたん形の箸置きが等間隔に置かれていた。 店内には無...
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